私が加齢臭というものを知ったのは、夫でした。前夜飲み会でお風呂に入らず寝た夫でしたが、朝、なんかヘンな臭いがするのです。一辺で、「これが加齢臭だ!」とわかりました。
でも、本人に告げるのも気の毒な気がして、言いませんでしたが。夫はその時45歳位でした。普段から清潔好きなので、汗臭いということもあまりない人でしたが、来るべきものはやはりくるものです。
それ以来、飲み会の翌朝だけは加齢臭を感じて、早くお風呂かシャワーに入って!と思いますが、夫が脱いだ下着などからは加齢臭は感じません。でも、これがもっと進むと、老人特有の臭いになっていくのでしょう。
ところで、女性にも加齢臭はあると聞いています。やはり男性だけと言うことはないようで、加齢と共に、女性も加齢臭を発するとか。
それもそのはずで、加齢臭の原因とされる「ノネナール」という物質は、汗と若いころには分泌されない「バルミトオレイン酸」が反応して発生するものだそうです。
「バルミトオレイン酸」は若いころには分泌されないのですから、若いうちは加齢臭のような臭いも出ないわけです。
しかも、女性ホルモンが減少すると、汗を抑える機能が低下するので、ノネナールが発生しやすい状態になってしまうそうです。
一方男性は60歳位から男性ホルモンが減少してくると汗の量が減るので、彼臭が収まって来るとか。これでは、一般に考えられているより、女性の方が加齢臭については考えなければならないようです。
加齢臭を防ぐ為には、女性ホルモンを減らさないようにすることがまず第一なので、女性ホルモンの代わりの働きをしてくれる大豆のイソフラボンやプエラリア、ザクロ等を多く摂るようにすると良いと言います。
また、油っぽいものや動物性たんぱく質は控えましょう。脂肪分の多い食べ物は皮脂腺から汗を出すので、ノネナールが発生する量も多くなるからです。
また、汗が出る身体の部分をよく洗うことも大事です。昔から渋柿のタンニンが体臭消しには最適と言われていますから、そういった石鹸を使うのもお勧めだと思います。